VBScript ではバリアント型 (Variant) と呼ばれるデータ型のみを使用されます。
変数を使用する際にもデータ型の宣言は不要であり、すべての変数はバリアント型 (Variant) として扱われます。
このため、変数には文字列値や数値など、どんな値でも代入して格納することができます。
しかし、実際に処理を行う際には数値は数値として、文字列は文字列として、日付は日付として処理されます。
このように処理の際に実際に適用されるデータ型は「内部処理形式」と呼ばれています。
この内部処理形式には以下のようなものがあります。
内部処理形式 | 格納されている値 |
バイト型 ( byte ) |
整数値( 0 ~ 255 ) |
整数型 ( Integer ) |
整数値( -32,768 ~ 32,767 ) |
長整数型 ( Integer ) |
整数値( -2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 ) |
単精度浮動小数点数型 ( Float ) |
浮動小数点数値 ( -3.402823E38 ~ -1.401298E-45 (負の値) および 1.401298E-45 ~ 3.402823E38 (正の値) ) |
倍精度浮動小数点数型 ( Double ) |
浮動小数点数値 ( -1.79769313486232E308 ~ -4.94065645841247E-324 (負の値) および 4.94065645841247E-324 ~ 1.79769313486232E308 (正の値) ) |
通貨型 ( Currency ) |
浮動小数点数値 ( -922,337,203,685,477.5808 ~ 922,337,203,685,477.5807 ) 小数点以下は最大4桁 |
日付 (時刻) 型 ( Date ) |
西暦 100 年 1 月 1 日?西暦 9999 年 12 月 31 日の日付を表す数字 1 は 1899/12/31 を表します 1899/12/30 より前を指定する場合はマイナスを指定します |
文字列型 ( String ) |
約 2GB までの可変長文字列 |
ブール型 ( Boolean ) |
真偽値 (True または False) |
オブジェクト型 ( Object ) |
オブジェクトへの参照 |
エラー型 ( Error ) |
エラー番号を持つデータ |
Null 値 | 有効なデータが格納されていないことを表します |
Empty 値 |
初期化されていない変数を表します 数値として評価された場合 0 、文字列として評価された場合、空文字( "" )として扱われます |